音高受験 音楽科を高校受験で選ぶ

音楽科受験

高校進学で音楽科を選ぶべきか普通科か 迷っている受験生本人や保護者の方。音楽科を選ぶことで受験準備はどうなり、合格後の高校生活はどう変わり、その先の進路はどうなる?どちらを選べばよいのか。そもそも合格できるのか? 

もし音楽科を受験するのなら、少しでも余裕をもって受験準備してほしい。
いつもそう思うので 私なりの見解を説明したいと思います。

♪音楽科受験で加わる試験

一般的な学力試験以外に行われる試験です。
受験校により種類も難易度もまちまちで一概には言えませんが、多く設けられているものを上げてみました。

専攻科目実技試験

自分がこれから勉強していきたい種目を1種目選択し 演奏する実技試験です。
 声楽、作曲、ピアノ、管楽器、弦楽器、打楽器など 募集している種目・楽器は学校により違います。
それぞれ課題曲、練習曲などが指定されていたり、必ず暗譜だったり、楽譜の提出が必要であったりします。

聴音

旋律を聴いて書き取ります
  1. 答案用紙の五線に指示通り音部記号、調号、拍子記号、小節線及び終止線を記入します。
  2. ピアノ演奏や録音放送でその調の音階や主和音、カデンツなどが提示されます。
  3. 課題の旋律が数回ピアノ演奏や録音放送されるので、五線紙に書き取り、楽譜にします。

視唱

楽譜を見て 旋律を階名で歌います
  1. 課題を見て楽譜を読みます(予見)
  2. 課題の調の音階や和音、初めの音などをピアノで提示してくれます。
  3. 予見の時間が終わったら、課題の旋律を階名で歌います。

その他

  • 楽典: 音楽理論の基礎になります。試験科目には無くても聴音には記譜の知識や調の理解など楽典の知識が必要です。
  • 副科ピアノ: ピアノ以外の専攻者を対象に行います。

音楽科のメリットデメリット  

メリット
  • 大学音楽科進学に大変有利
     どの高等学校音楽科でもカリキュラムに音楽科目が多く組み込まれています。学校内の授業で大学音楽科受験に必要な知識や、実技を多く身につけることができます。音楽科大学受験時、受験校によっては単位取得者とみなされ聴音・視唱などの試験が免除になることもあります。
  • 校内に音楽に関わる教職員や生徒が多くいるので、情報も得やすく、刺激も多く学びやい。
  • 練習室などの設備も整っているので、日々の練習場所を得やすい。
  • ホールなど人前で演奏する機会も増え 演奏の経験も積むことができる。
デメリット
  • 大学などの進学で音楽以外の分野を選択するる場合、カリキュラムに組み込まれた音楽関係科目、それによって得た知識を進学に生かすことが難しい。
  • 私立高等学校音楽科に進学した場合、普通科に進学するよりも学費が20~30%高くなっている学校が多い。

まとめ

あなたが将来 絶対に大学受験で音楽科に進学する決意があるなら、高校受験で音楽科を選ぶことをお勧めします。大学受験時、情報も得やすく、感覚、テクニックなど多感な高校3年間で吸収できるものは、とても大きいと思います。

しかし まだそこまで決意が固まっていない人はもう一度考えてみましょう。

好きなことを学ぶことができるのはとても幸せなことです。が、まだまだ多くの人が広い分野を学ぶ高校で、普通科ではなく音楽科を選ぶということは迷いが多いと思います。

確かに高校で普通科に通いながら大学進学で音楽科を目指すのは、時間的にも、体力的にも、経済的にも、負担が大きい。しかも受験時に何の優遇を受けることができる可能性もないかも知れません。でも普通科で過ごした経験、得た知識は、あなたの人生で無駄になるわけではなく糧になります。選択には迷いも後悔もつきものですが、最後はあなた次第です。私は普通科の高校出身ですが、娘は音楽科の高校出身です。どちらもいい選択をしたと思っています。

先ず高校進学で音楽科を受験するか迷ったら、学校の担任の先生や進路指導の先生、音楽の先生に相談してみましょう。 あなたの受験可能な学校が分かったら、説明会やオープンスクールなどに参加。随時学校訪問ができる学校もあります。資料請求やオープンスクールで過去問などが手に入るとやるべきことも見えてくると思います。そして保護者の方ともしっかり話し合いましょう。

正しい情報を手に入れ、あなたにいい選択ができますように 

       *♪* good ruch! *♪*